舌切りレストラン

そこはレストランか?異空間か?栄・矢場町お化け屋敷「舌切りレストラン」を体験してきました!


舌切りレストランこんにちは、こんさんです。

そこはレストランか?異空間か?舌切りレストランを体験してきました!

今回私が体験してきたのは、名古屋で開催中の『舌切りレストラン』です!

こちらはかの有名なお化け屋敷プロデューサー、五味弘文さんプロデュースによるお化け屋敷で、期待値も高めです!

開催場所は愛知県名古屋市の栄の街中。高架下という面白い場所に特設会場があります。繁華街の交差点に面してるので目立つ場所にあります。(私は名古屋はほぼ初めてだったので駅からの道程で少し迷ってしまいましたが…)

お化け屋敷の外観は西洋レストランを模したもの。窓や壁の汚れなどがリアルです。また、営業時間の案内板やスタッフの服装もレストラン風のものとなっており、中に入る前からお化け屋敷の世界観を味わうことができます。

料金は1人1000円。他にも400円の優先入場券と、お化けが寄ってこなくなる(らしい)マスクも販売しています。私はマスク未装備で参加したので、その効果は未知数です(笑)

 
ではここからは、極力ネタバレは避けつつ、この『舌切りレストラン』の注目すべき点をいくつかご紹介していきたいと思います。

 

●入場前から既に始まっている恐怖

舌切りレストラン五味さんプロデュースのお化け屋敷にいくつか行ったことのある方ならご存知の方も多いと思いますが、五味さんのお化け屋敷の特徴として、待ち列にスピーカーを設置して、中の悲鳴を外に流すというものがあります。

このお化け屋敷もその例に漏れず、待ち列で待機している時点で何度も悲鳴を聞くこととなり、その度に恐怖感を煽られることになります。

これはジャパニーズホラー特有の「見えない恐怖」に通ずるものがあります。悲鳴が聞こえるということは、すぐ近くに恐怖の対象が存在するということです。しかし待ち列で待機している観客はその存在を視認することはできません。

「この先にとんでもない恐怖が待ち受けている…けどそれが一体どんなものなのかは分からない」そんな感情が観客の中に湧いてきます。そして一歩ずつ、その恐怖が待ち受けるお化け屋敷の入り口に近づいていき、やがて自分の番が……想像するだけで怖いです。

ただ順番待ちをするだけでは終わらせない。『舌切りレストラン』は入場する前から既に恐怖が始まっているお化け屋敷です。

また、今回は会場が繁華街のすぐ近くなので、この悲鳴がある意味でいい宣伝になっているかもしれません。

ちなみに時々、悲鳴が聞こえずお化けの声のみが流れてくることがあります。きっとその時は、お化けが出てきても動じない強者が体験している最中なのでしょう(笑)

 

●そこは幸子の怨念が支配する異空間

舌切りレストランお化け屋敷の外観はリアルなレストラン風でしたが、いざ中に足を踏み入れてみると、そこに広がっていたのは異空間でした。

というのも、内装に関してはレストランを忠実に再現したものというよりも、各部屋に何らかのレストラン要素を含みつつも、基本的には暗闇で、店舗というよりも異空間に近い、文字通りの「お化け屋敷」だったからです。

勿論敷地や仕掛けの都合上、100%店舗を忠実に再現するのは難しいでしょう。これは『舌切りレストラン』に限らず多くのお化け屋敷にも言えることです。

しかし、内装に関してはこう解釈することもできるのではないでしょうか。「このレストランは幸子の怨念に支配されていて、もはや原型を留めていない異世界と化してるのではないか」と。

詳しいストーリーは公式サイトにある通りなので割愛しますが、このレストランでは幸子という女性シェフが無念の死を遂げています。そして客を不幸に陥れる料理を作って待ち構えているのです。

レストランの外観は客をおびき寄せるためのもの。一方足を踏み入れれば、そこはレストランとしての原型を失った怨念渦巻く異空間。幸子が待つ最深部へと客を導く構造となっている。このように解釈すれば、このお化け屋敷の内装にも納得がいくのではないでしょうか。

また、私が面白いと思ったのは、各部屋の入り口に設置されているメニュー表です。これには「前菜~幸子の●●~」といったような、その部屋のタイトルとも言えるものが書かれており、舞台がレストランならではの演出でした。そのタイトルからこれから起こる恐怖を連想することもできて、恐怖心を煽る要素にもなっています。

私はこれを見て、まるで宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』みたいだと思いました。奇妙なレストランが舞台で、それぞれの部屋の入り口にメッセージのような物が書かれているという点では両者に共通するものがあります。

というより、実は最初お化け屋敷の外観を見た時から頭の中に『注文の多い料理店』のタイトルがチラついていました。あの話に登場する西洋料理店も、ある意味で立派なお化け屋敷ですからね(笑)

 

●一番怖いお化けは王道デザイン?

『舌切りレストラン』の主役は上記の通り幸子さんです。このお化け屋敷で課せられるミッションは、その幸子さんの舌にスプーンを当て、成仏させることです。レストランの奥には幸子さんが舌を出して、観客を待っています。公式サイトのメインビジュアルに描かれている通りです。(実物はもっと怖いですが…)

さて、このような「舌を出したお化け」というと、皆さんはどんなものを思い浮かべるでしょうか。子供の頃に読んだお化けの絵本に登場したものや、ハロウィンのグッズに描かれてるイラストなど、いわゆる「デフォルメ化されたお化け」の王道デザインが頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

しかし大抵は可愛くデフォルメ化されている舌を出したお化けですが、実際に人間がこの形をとると、かなり不気味です。

そもそも本来舌というのは口の中に収納されているもので、そうそう他人に見せるものではありません。ましてやそれを異様に強調した表情など普通なら絶対にしないでしょう。

幸子さんを構成している恐怖要素は鬼気迫る表情やグロテスクさなど色々ありますが、それらは全て、舌を強調するという本来ありえない異様な表情に集約されているようにも思えます。

前述した通りこの表情はお化けの王道スタイルとも言えます。それでも突き詰めていけば、ここまで怖い、異様な表情が完成するのかと実感しました。

 

●最後に

舌切りレストランこちらのお化け屋敷ですが、森永乳業が協賛しており、火曜日は体験後に先着でアイスが貰えます!この日はかなり暑く私は待ち列でバテていたのでこのアイスはありがたかったです(笑)

アイスはお化け屋敷の最後の部屋で貰えるのですが、その演出もアイスにちなんだもので凝っていました。

9月に入り各地のお化け屋敷は終了してしまった所も多いですが、こちらの『舌切りレストラン』は9月18日まで開催しています!

残暑を吹き飛ばすために足を運んでみてはいかがでしょうか?