絶叫フライデー

【週刊 絶叫フライデー #01】優れたお化け屋敷は怖くない!?誰もが楽しめる恐怖の形


こんにちは!こんさんです。
本日よりスタートした絶叫マガジンGyaaa!!!新コーナー「絶叫フライデー」。

 

こちらのコーナーでは毎週金曜日に、絶叫マガジンのライター達がそれぞれ独自の視点からお化け屋敷を追求していき、その魅力を皆さんにお伝えする、これまでのお化け屋敷体験レポートとは少し違った趣旨のコーナーです。

このコーナーで私たちライターの胸に秘めたお化け屋敷への熱い思いやそれぞれの人物像、そしてお化け屋敷の新しい見方や楽しみ方をお伝えできれば幸いです!

 
記念すべき第1回目は私、こんさんが務めさせていただきます!

 

さて、早速ですが

記事のタイトルを見て疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

「優れたお化け屋敷は怖くない?お化け屋敷が怖くないなんて本末転倒じゃないか」と。

はい、私もそう思います(笑)

お化け屋敷は怖ければ怖いほど面白い!そう思っている人間です。

いきなりタイトルとの矛盾が生まれてしまいました… ですがご安心を。これから順を追って説明していきますので、どうか呆れてブラウザバックをせずお付き合いください。

 

まず、今回の記事は

普段お化け屋敷に入らない、どちらかというとお化け屋敷が苦手な人達から見たお化け屋敷というものを考察してみたものです。

皆さんもこんな経験があるのではないでしょうか?遊園地でお化け屋敷に入ろうとしたら、一緒に来た友達に「怖いから入りたくない!」と言われたことが。私の周りもお化け屋敷が苦手な友人が多く、何度もあります(笑)

そこで聞いてみました。具体的に何が怖いのかと。すると口を揃えて出てくるのが「いきなりドカンと出てくるのが無理」という声です。

確かにこの「いきなり脅かしてくる」というシチュエーションはお化け屋敷に付き物であり、同時に最大の恐怖だと思います。お化け屋敷における恐怖演出は数あれど、瞬間的な恐怖でこれに勝るものは無いかもしれません。

しかし私は、実はこの「いきなり脅かす」という手法は、お化け屋敷の恐怖演出としてはレベルの低いものではないかと思っています。

と言うのも、この手法は単純に相手をビックリさせるものであり、本質的には人の背後にこっそり近づいて「ワッ!」と脅かすことと大差ないのではないかと思うからです。これだけなら小学生でもできる脅かし方でしょう。

なので私は、単にびっくりするポイントが多いだけのお化け屋敷はあまり面白くないと感じることも多いです。このシンプルな脅かし方以外でいかにして恐怖を演出するかがお化け屋敷の腕の見せ所です。

 

逆に面白いお化け屋敷は

このいきなり脅かす演出とそれ以外の演出のバランスが絶妙です。

例えば、日本最恐と名高い富士急ハイランドの『戦慄迷宮』もその1つです。

体験したことのある方はなんとなく分かるかと思いますが、あのお化け屋敷は実は長さの割にお化けが脅かしてくるシーンがそんなに多くありません。どちらかというと、長いコースを活かしたじわじわ来る怖さがメインのお化け屋敷です。

しかし細部までこだわったクオリティの高いセットや、曲がり角やカーテンを多用した先の見えない恐怖、いつ動き出すかも分からないリアルな死体や自ら懐中電灯で照らして進むシチュエーションなど、様々な方法で恐怖を演出しています。

よってビックリポイントが少ないにもかかわらず、非常に怖い、そして面白いお化け屋敷に仕上がっているのです。

お化け屋敷が苦手な人を戦慄迷宮に誘っても十中八九断られるかもしれませんが、私は案外初心者でも安心して入れるお化け屋敷なのではないかと思います(笑)

 

今回のタイトルにある

「怖くないお化け屋敷」というのはこのような、お化け屋敷初心者の主な不安材料である、いきなり脅かしてくる演出に偏っていないお化け屋敷のことです。

そしてそれはお化け屋敷初心者の不安材料を取り除くと同時に、そのお化け屋敷ならではの演出を楽しむことができる、非常に優れたお化け屋敷でもあります。

お化け屋敷は恐怖を体験するアトラクションであり、怖いのは当然です。しかし断続的に続く恐怖感と瞬間的な驚きは違います。

前者を演出するには高度な技術が必要ですが、それを体験できるのがお化け屋敷の魅力です。

その恐怖感を単なるビックリポイントに頼らず生み出しているお化け屋敷こそ、初心者もマニアも楽しめる、理想的なお化け屋敷と言えるでしょう。

 

しかしかといって

ビックリポイントをゼロにすればいいという訳ではありません。これには「相手を驚かす」という以外に、「緊張からの解放」という効果もあるからです。

お化け屋敷の面白さは、「いつどこから何が出てくるか分からない緊張感」と「最終的にビックリする際の解放感」、この二つによってなりたっています。

緊張感を味わうじわじわ来る恐怖は重要ですが、ずっと緊張してばかりでそこから解放されなければ、絶叫する爽快感を生み出すこともできません。

 
緊張と解放のバランス配分、お化け屋敷ではこれが重要です。

 
( 執筆:こんさん